横浜コミュニティデザイン・ラボ スタッフブログ

横浜市中区に拠点を置くNPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボのスタッフによるブログです。

NPOの事務をHackしてみよう会議。その3:「NPOって倒産するんですか?」とインターンに聞かれたので、本気でaccountしてみる。前編

夏のセールで買った白いレースのスカートを着て出社したら、

「腰に、テーブルクロス巻き付いてますよ」とインターンの方に言われました。

鮫肌です。

 

インターン諸氏からの私への優しさが、

日々二次関数的に下に凸している気がするのですが、

その分、「心の根っこから、知らなくて、知りたいと思うこと」を

話してくれる機会に恵まれているので、それはとてもうれしいことだと

思っています。

 ある日、来月の家賃を捻出するために、

この説明書マンガ4コマ目の少女のような顔で通帳を眺めていました。

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この「言葉にできない」表情を見た、インターンの方に言われました。

NPOって倒産するんですか?」

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 お、おおう。君は何を言っているのだ…?

と戸惑い、そして考えました。

 

「この疑問って、「NPO法人という団体のありかた」を考えるときに、

とても大事な出発点になるんじゃないの?」

 

 まず、「倒産」とは何でしょうか。

倒産(とうさん)とは、明確な定義はないが、個人や法人などの

経済主体が経済的に破綻して弁済期にある債務を一般的に弁済できなくなり、経済活動をそのまま続けることが不可能になること(さらには、そのようなおそれが生じること)をいう。

倒産 - Wikipedia

 

簡単にいうと、「経済」をする人や団体が

後払いで買ったものやサービスの支払いができなく、

その「経済」活動が続けられなくなること、という意味です。

 

ちょっと待てよ。

よくニュースで聞いたり、新聞で見たりする

「経済」って、本当は何をすることなんでしょうか?

 

現代、人は自分の持っているお金という「資源」を、

ものやサービスといった「対価」と交換して、

それを使うことで生きています。

 

むつかしく言ってますが、私たちは、

普段スーパーで、他の人が作った野菜やお肉を買って

それでごはん作って食べてますよね、ということです。

 

そして、より多くの金銭的「資源」を得るために、

人は、「資源」を必要とする企業に投資を行ないます。

株式などが分かりやすい例ですね。

 

人々から集めた、「資源」を元に、企業は新しく「価値」を

生み出すための活動を行ないます。

その結果、必要な金銭的「資源」よりも多く、稼ぐ事ができた場合、

企業は、投資してくれた人に、利益を再度分け与えます。

 

そして利益をもらった人は、再度「交換と投資」を行い、

ほしいと思う「価値」とお金を交換したり、

こうした「価値」と換えられるお金を、より増やそうとしたりします。

 

「経済」活動を行なう、すなわちビジネスをする、ということは、

この「循環」を回していくことです。

 

 そして、このサイクルがうまくいっているかどうかを、

投資してくれた人や社会に対して、会社が伝えることを、

「決算」といいます。

 

では、ここで問題です。

NPO法人は、「経済主体」でしょうか?

 

ちょーっとむつかしいので、じっくり考えましょう。

ぬーん。

 

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この間、我が横浜コミュニティデザイン・ラボも決算報告公開してましたね。

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しかも、私たちはイベントの会場費やオフィスの利用費を会員さんや、

イベントの参加者さんたちからもらっています。

 

じゃあ、NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボは、

経済行為をしているのでしょうか。

 

正解は「ある意味×で、ある意味○」です。

 

ん?何が×で何が○なんでしょうか。

 

まず、「NPO法人が経済活動をしていない点」を説明します。

私たちの団体は、シェアオフィスの費用や、会費として

いただいたお金を、投資してくれた人に分け与えるということを

していません。

オフィス運営などで事業でいただいたお金は、全て事業を運営するために

使われている、というのが、NPO法人という団体の特徴です。

 

では、NPO法人が経済活動をしている点」はどこでしょうか。

それは、横浜コミュニティデザイン・ラボであれば、

「横浜をもっとおもしろくする活動を運営したり、

そうしようとする人/団体を応援する」サービスを生産し、

その対価をいただいている、というところです。

 

NPO法人、という不思議な「集まり」の形の入り口を説明したところで、

今日はこの辺で休憩にします。

 

本題は次回に。