こんにちは! 今年の3月からスタッフに関わらせていただくことになりました、飯島と申します。よろしくお願い致します!
平成30年度の『横浜RCEネットワーク推進協議会』が横浜市研修センターに開催され、代表の杉浦と共に参加してきました。
今年の協議会でも、『SDGs = 持続可能な開発目標』についての成果発表・意見交換が行われましたが、改めて『SDGs 』ってご存知ですか?? (また、『ESD』『RCE』もご存知ですか?)
横文字で、しかも聴き慣れない言葉は、内容がよくわからないですよね~。私が3月からの勤務なので、自分の勉強のためにと整理してみましたが、同じように意味がよくわからず、聞くに聞けないというお声を耳にしたので、改めてまとめてみました。
という訳で、まず『SDGs』『ESD』『(RCE横浜の)RCE』という言葉がなんなのか、紐解いていきましょう。
◆SDGs = 持続可能な開発目標
(Sustainable Development Goals)
Sustainable・・・・・持続可能
Development・・・・ 開発
Goals ・・・・・・・ 目標
『持続可能な(社会の実現を目指すための)開発目標』を英語表記したものの略称がSDGsですが、頭文字だけを取ればSDGであるところを、開発目標が大きくわけて17個のゴールとしていることから複数形の『s』がついています。
※SDGsの17個のゴールの詳細はコチラ
→ https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html
◆ESD = 持続可能な開発のための教育
(Education for Sustainable Development)
Education・・・・教育
( for)
Sustainable・・・・持続可能
Development・・・・開発
◆RCE = 地域のESDを進めていくための拠点
(Regional Centres of Expertise on ESD)
Regional・・・・地域
Centres・・・・拠点
(of)
Expertise・・・・熟練(していく)→進めていく
(on ESD)
※ESDもRCEも、SDGsと同じく、英語で表記したものの略称です。
SDGs、ESD、RCEに共通する『持続可能』というキーワード。
最近では当たり前に使われるようになりましたが、そもそも『持続可能な社会』とは、何なのでしょう?
◆持続可能な社会とは・・・・
地球環境や自然環境が適切に保全され、
将来の世代が必要とするものを損なうことなく、
現在の世代の要求を満たすような開発が行われている社会
環境問題が深刻化してくると、『地球環境のために、原始時代のような暮らしに戻ればいいじゃないか』という声をたまに耳にします。しかし、これだけ文明が発展した今となっては、原始の暮らしに戻るのは、あまり現実的とはいえません。
現代の暮らしを捨てて、原始の暮らしに、ではなく『今の暮らしの中で、地球環境によく、循環する社会や環境を目指す』のが、真の意味での持続可能な社会です。
横浜RCEネットワーク推進協議会について
横浜RCEネットワーク推進協議会は、簡単にお伝えすると、『持続可能な社会を目指すこと、そしてそれを地域でどのように進めていくか』その情報のシェア、また意見提案などをしていく場です。
RCE横浜に参加する様々なメンバー(学校、企業、NGO/NPO、市民、行政など)立場や生活環境の異なる人たちが、『持続可能な社会』の実現を目指すをキーワードにそれぞれの立場で出来ることを行い、その成果を共有し合う場として、年1回の協議会を開催しています。
今回の出席者は、大学や教育に関わる方の割合が多く、それぞれの成果発表の観点も『持続可能な社会の実現を、次の世代にどう繋げていくか』『どう発展させていくか』という視点が多かったように感じました。
またSDGsの一つ一つのゴールを『複数組み合わせる』といったような取り組みの発表もあり、今後は今までよりも『Win Win』『相互作用』していくことがキーワードの一つになりそうです。
※配布資料の参考
そして協議会の最後に、『SDGsを最終的な目標にするのではなく、それぞれが好きなこと、やりたいことをしていく中で、結果SDGsに貢献できていた・・といったような形が一番自然ではないか』といった意見が一番印象的でした。
具体的な目標を持つこと、期限を設定することはとても大切です。そして熱意も勿論、大切です。ただ、上記の最後の言葉のように、『“SDGsの全ての目標を何が何でも実現するぞ!”と、SDGsを“最終的な目標”にして意気込んで達成する』というよりも、人々の意識の中に『SDGsの意識が当たり前に根付く』ことの方が、もっと大切なことのように感じました。
SDGsへの意識が人々の日常にいつもあれば『他人事』から『自分事』へ変わっていき、さらに協力意識が強まっていけば、『自分事』から『自分たち事』へ変わっていきます。
1人の100歩より、100人の1歩。みんなの共通意識にSDGsが当たり前にあれば、少しの力で世界は大きく変わります。人それぞれが『自分の好きなこと、やりたいこと』を実現していく中で、いつの間にかSDGsに貢献していた・・・そんなビジョンを描きたくなる協議会となり、今後が楽しみです。
スタッフ:飯島未来