友だちの娘さんをだっこしている時、童謡を歌っても泣き止まない子が
「俺ら東京さ行くだ」を歌ったら、ぐっすりねんねしてくれました。
東京でベコ飼う子に育ってほしいと願う、鮫肌です。
同級生たちが、結婚して子どもを持つようになってきて、
「お母さんは最強の総合職だ」と思うようになりました。
子どもが起きれば深夜営業。病院や行政の発信する、断片的な情報を編集して、
検討しなければなりません。同世代のお子さんを持つお母さんとのコミュニケーションだって必要ですし、料理やお掃除など体力を使う仕事もあります。
幼稚園や小学校で持たせてもらったこのカバンや小物たちだって、
お母さんが布を切って、縫って作ってくれました。
自分がお母さんになったらと考えたら、布は何メートルいるか想像つかないですし、
布は切ったらもう戻せないと思うとどきどきして、はさみを持つ手が震えてしまいます。
この不安は、お母さんになったらなくなってしまうものではなく、
子どもさんの「お道具」作りのために、学校の家庭科以来久しぶりに
ミシンに立ち向かう新米お母さんたちの頭を今も悩ませています。
悩めるママたちが、集まり、相談しながらミシンを使える場所を作りたい。
さらに、そうしてお母さんが集まる場所が地域に開かれていくことで、
お母さんたちのパワーを地域で広めたい。ママたちが地域で輝く場所を増やしたい。
横浜市で子育てをするお母さんたちが、集結して結成された「まま力の会」は
ママと地域を結びつけ、新しい協働の場を作り出す活動をしています。
シェアオフィス、さくらWORKS<関内>や公民館にミシンを持ち寄り、入園グッズを作る、ワークショップを開催し、ママたちのお道具づくりへの「?」を解決し、
「こんな風になってたらいいよね」と知恵を出し合いながら、ミシンに向かえる場所を提供しています。
お子さんが遊べるスペースも用意されているので、子どもさんが遊んでいる間に、
お母さんは裁縫に集中することができます。
そんな、お母さんたちを結びつけ、子育ての不安を和らげる場所を作っている
「まま力の会」が、
さらにママたちが地域で輝く場所を作るために、作戦会議を始めました。
その名も「休眠ミシンでなにかしてみよう!」。
工場や家庭で使われていない「眠っている」ミシンを掘り起こし、
使える場所を作ることで、お母さんたちが知恵を共有し、手作りの楽しさを知れる活動を行おうとしています。
先週行われた、第一回の会議では、
「実際のママたちの要望を取り入れた、モンキーパンツや子育てバッグなどの
定番グッズを、どんな型紙で作るか含めて考えたい。そして完成した型紙は、
ネットなどでシェアをして、知見をお母さんたちに広めたい」といった意見や、
「お母さんと子どもがお揃いで着られるリメイク服のレシピが知りたい。
初めてミシンを使うお母さんが、「やってみよう」と思える手助けがほしい」、
「せっかくやるなら、最終的には販売なども視野に入れて、ミシンを置く場所代を
まかなえるようにしていきたい」などといった、未来をしっかりと見据えながら、
「できたらいいな」という想いを語り合いました。
そんな、お母さんのパワーを地域で活かす場所を作ろうとしている、「まま力の会」
の休眠ミシン活用を考えるワークショップ第二回が、来週5月12日に開催されます。
次回は、作戦会議と一緒に、古着を活用した子どものズボンづくりにもチャレンジしてみるとのこと。
「ミシンは家にないけど、使ってみたい」とお思いのお母さん、
「地域とつながれる、やさしい場所作りに興味がある」という方、ぜひご参加ください。
2回目からの参加も大歓迎です。