改めましてこんにちは。FabLab Kannai管理人の立川と申します。私は大学院でデジタル工作機械やその技術を用いた都市型農業(と養蜂)の研究を始めようと考えており、泰生ビル屋上のプロジェクトに研究の一環として関わらせていただいております。
また、大学の研究室から例の謎の物体「ジャイロイド」のプロジェクトを持ち込んだ張本人でもあります。あれの意味をうまく説明できずすみませんでした。
以前大川さんが少し紹介してくれましたが、今回は「ジャイロイド」を持ってきたそのいきさつと本日の記録を兼ねてなるべく簡単に説明させていただきたいと思います。
研究プロジェクトが始まったのは昨年の7月ごろ。大型の3Dプリンターを使った軽量で持ち運べる構造体(ジャイロイド)を作り、建築に応用できないか泰生ビルの屋上を拝借して実験的に展示させていただくというお話が進行しておりました。
プロジェクトを進めてゆく中で、岡田さん(このまちLab代表:屋上で養蜂の活動をされている)と出会いました。
すると
「同じ屋上で行うならミツバチ(生物)と共存する建築ができたらおもしろいね!」
というふわっとしたアイディアが、チームの中から出てきました。
つまり、この時点でジャイロイドという形状とミツバチとの関係は一切ありません。
このブロックはミツバチが住むために最適な形状をしているというわけでもないのです。
けれど、3Dプリンターで本当に自由な形状を好きなだけデザインでき、さまざまな実験ができる未来がくるとしたら、人間がデザインしたものに生き物がどんなリアクションをとるのか知りたくありませんか?
こうしてミツバチの生態系を探る道具として、今月のキックオフを皮切りに分解したパーツを巣箱のそばに設置し、実験が進行しているのです。
とはいえ最近は強風や雨が3日に1日ペースで起こるので、屋上のぶんこたちが心配でなりません!彼女らの身を案じつつ今日の報告に移ります。
いきなり「なんて汚い写真を載せるんだ!」などと注意されそうですが、よく見てください。湿らせた新聞紙から水分補給をしています。今日の最高気温は20度らしいのですが、屋上の床がおそらく熱をため込むようで、少し熱さを感じました。ぶんこたちも巣へ水分をかき集めるべく必死のようです。水分補給用のスペースを設計してあげたいところです。
そして極めつけは管理を終えようとしたところ。
なんと、ミツバチたちがジャイロイドで休憩しているではありませんか!先日ひっそり植えたミントの葉の上にも休憩している!どうやら彼女らの足に3Dプリントのざらざらした質感がうまくひっかかっているようです。ザ・生態系。
順調に蜜が集まっているらしく、最後にローヤルゼリーをいただきました。初めてでしたが酸味がとても強く、これなら身長伸びるんでは?(立川の身長159.5cm)などと妄想しました。
では次回!