栄区役所で9月9日と10日、オーストラリア、韓国、日本の4人の審査員による「セーフコミュニティ事前指導」が行われました。
栄区は2013年10月5日に、「WHO(世界保健機関)協働センター」が定める、安全・安心まちづくりの世界基準「セーフコミュニティ」の認証を取得しました(世界で319番目、日本で7番目)。認証後、5年ごとに再認証が行われ、栄区では2018年度が再認証の年で18年度上半期中に本審査が行われます。
事前指導では、栄区セーフコミュニティ推進協議会の「こども安全対策」「スポーツ安全対策」「児童虐待予防対策」など9つの分科会がそれぞれの取り組みを発表し、審査員との質疑応答を行いました。
審査委員
デイル・ハンソン氏(公衆衛生博士、クィーンズランドヘルス 北クィーンズランドへき地医療トレーニング ディレクター:オーストラリア)、チョ・ジュンピル氏(アジョー大学救急医療部教授:韓国)、白石洋子氏(一般社団法人日本セーフコミュニティ推進機構 代表理事)、今井久人氏(一般社団法人日本セーフコミュニティ推進機構 代表理事 s事務局長)
<参考>
《 セーフコミュニティとは 》
セーフコミュニティとは「致命的な事故やけがは、原因を究明することで予防できる」という考えに基づき、地域ぐるみで予防活動を展開する安全・安心なまちのことです。セーフコミュニティ認証センターは、7つの指針を定め、その指針に沿った活動を継続的に行っている地域を「セーフコミュニティ」として認証しています。
セーフコミュニティとは,「ケガや事故など日常生活のなかで人々の健康を阻害する要因は,予防することができる」という理念によって,安全なまちづくりを進めているコミュニティ(地域社会)のことを指します。この取り組みは、1970年代後半のスウェーデンから始まり、1989年9月にストックホルムで開催された「事故・傷害予防に関する世界会議」において、「セーフコミュニティ」の概念が宣言されました。現在は、WHO(世界保健機関)協働センターが提示する7つの指針をクリアした時点で「セーフコミュニティ申請書」を提出することができ、審査を経て認証される、国際的な認証システムとなっています。
【セーフコミュニティ認証都市】世界373都市(平成28年10月末現在)
日本では、京都府亀岡市、青森県十和田市、神奈川県厚木市、長野県箕輪町、東京都豊島区、長野県小諸市、大阪府松原市、福岡県久留米市、埼玉県北本市、埼玉県秩父市、鹿児島県鹿児島市、滋賀県甲賀市、大阪府泉大津市が認証を受けています。