※この記事の中に、蜂の画像が出てきます。苦手な方はご注意ください※
先日、こちらの記事で入居している泰生ビルの屋上で養蜂を始めたことを
お伝えしました。
虫に愛着を持ったことはなかったのですが、自分たちが歩いている街で生きている花の蜜をハチたちが集めながら、自分たちの仕事する上の階で彼らが育っていることを考えると、何だかハチがかわいらしく思えてきます。
そんなこんなで、ハチたちを、羽音から「ぶんこ」と名付け、
きょうのぶんこたちのご様子をお伝えしていくコーナーを始めます。
養蜂を始めて1週間足らず。もう、屋上の巣箱にたくさんのハチたちがくらしています。
ニホンミツバチはころっとしていて、なかなかかわいいフォルムです。
ハチの巣箱を開けるときは、この燻煙器を使います。
新聞紙に火をつけて、ふいごで燃やす設計。
「煙で、ハチたちは「山火事がおきたぞ!」と思って、非常事態の気分になるんですよ。 そうすると、他の非常事態は気にならなくなります。つまり、煙をハチたちが認知した状態だと、ヒトが入ってきても刺さない。いつもであれば、ヒトが入ってきたことが異常だから反応するんです」
と横浜で養蜂プロジェクトを行う、「Hama Boom Boom!」プロジェクトを主宰する岡田さんが教えてくれました。
手に持っているのは、分蜂を防ぐ装置です。
ハチは一つの巣に一匹の女王蜂しかいないようになっています。
そこに新しい女王蜂が飛んでくると、前の女王蜂は他の場所でまた巣を作ります。
それを分蜂といい、巣を新しく作りたいときにはいいのですが、
蜜を取ってくれるハチの群れが分かれてしまい、パワーダウンしてしまったり、
他の場所に巣を作るために、ハチたちがそれまで作った蜜をおなかに貯めて旅立ってしまったりと、蜜を取るためには困りものです。
それを防ぐのが、この装置。
ぶんこさんや、あちこち飛んで蜜を集めてくるのだよ。
巣箱のフタを開けるときは、ハチたちがびっくりして飛び出さないように、
フタをとんとんとノックします。
「ハチたちは女の子なんです。休憩中に、男子が入ってくると女子は怒るでしょ。
それと一緒です」。岡田さんの、ハチをヒトに例えたレクチャーに納得です。
そしてフタを閉めると、わらわらと巣に帰っていきます。
「それぞれのハチがお尻からフェロモンを出しているので、それに吸い寄せられて
巣に帰っていくんです。朝八時の関内駅状態ですね」。さすがの岡田さん節です。
妙に人間っぽくてかわいらしい、ぶんこさんたちです。
はちみつは5月に入ればもう獲れるかも、とのこと。
ぶんこさんたちの今後に期待です。