8月25日、泰生ポーチ(横浜市中区 相生町2)で行われた国際平和映像祭主催のプレイベントに参加しました。「平和」というテーマのもと、独自のアプローチで活動を行う6人をお呼びし、ヒューマンライブラリーという少人数の対話形式でお話を伺いました。
今回はその中で、私がお話を伺った3人のストーリーを紹介させていただきます。
参考:
平和のヒューマンライブラリー「等身大のぼくらが描く、6通りのピース」
ヒューマンライブラリーとは:
人を貸し出す図書館 “ヒューマンライブラリー”とは?|けさのクローズアップ|NHKニュース おはよう日本
まずはじめに岩野響さん。岩野さんは10歳の時にアスペルガー症候群と診断され、13歳から学校に行かない選択をし、自分らしさ、自分の将来を模索し始めました。15歳という若さで焙煎士となり、コーヒー豆を扱う「HORIZON LABO」を開業しました。16歳現在、活動を世界へと広げ、10月には香港コーヒーフェスティバル出場を予定しています。
岩野さんは現在こうして多くの人と繋がり、多くの素敵な出会いがあるのはコーヒーのおかげだとおっしゃっていました。13歳で学校に行かない選択をし、自分がやりたいことをやることによって学校での学び以上のことを学ぶことができたといいます。これからは、忙しい毎日を送る人たちが「ホッ」と一息をつく「心の余裕」を感じることができる、コーヒーのある暮らしをどんどん広げていきたいと言います。
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次にゆうさん。ゆうさんは大学時代に、インドで児童労働をしていた子供たちに会い、彼ら・彼女らの過酷な生活の現状を知ったことをきっかけに児童労働問題の解決を一生のテーマと決めたそうです。それから毎年のようにインドに行く中で、インドのものづくり・伝統技術の美しさに惹かれ、アパレルメーカーのOLとして働く傍ら、フェアトレードブランドの「I♡Dear」を始めました。
児童労働に苦しむ家庭の親が、このフェアトレードを通してものづくりをし、家庭の収入源が増え、子供が働かなくて良い環境を作ることを目的としています。彼女は今後働きながら収入源を確保しつつも、インドを中心に活動し、いずれは自分自身のお店を持ちたいとおっしゃっていました。
最後は久保田徹さん。中高一貫校に入学した際に周りの人々の価値観が均質化された環境に違和感を抱き、大学進学後にバックパッカーとして各国を旅するうちに、映像で伝える方法を覚えたそうです。2016年にはミャンマーのロヒンギャ難民キャンプを取材した映像が評価され、2018年9月7日からはフリーランスとしてYahoo!ニュースやVICEで仕事を始めています。
久保田さんが今まで取材した中で特に印象に残ったのは、ミャンマーの過激派仏教徒の取材だそうです。その取材では彼らの日常やイスラム教について取材し、漂う緊張感の中で執り行われたそうです。
最後に、ドキュメンタリーは一つの自分の表現法だとおっしゃっていました。
戦場カメラマン渡部陽一×久保田徹 なぜ現場での報道を選ぶのか? - インタビュー : CINRA.NET
今回3人の方にお話を伺って、それぞれが自分の見つけた居場所に誇りを持ち、目標に向かって突き進んでいる姿にとても感銘を受けました。
私のような参加者の中にも、それぞれ違った職種の方々が多くいて、自分自身のこれからの進路を考えるにあたってとてもいい経験になりました。また機会があれば是非参加したいです。
【撮影】ヤング
【お知らせ】
国際平和映像祭は9月22日(土)に開催。
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