横浜コミュニティデザイン・ラボ スタッフブログ

横浜市中区に拠点を置くNPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボのスタッフによるブログです。

「SDGs×子育て・女性活躍 共創ラボ」(LOCAL GOODカフェ)を開催

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SDGs×子育て・女性活躍「共創ラボ」(LOCAL GOODカフェ)の様子

 


みなとみらい地区をフィールドにした「子育て・女性活躍分野」における新たなビジネスを考えることを目指して、12月13日(木)にBUKATDSUDOアトリエで、「SDGs×子育て・女性活躍 共創ラボ」(LOCAL GOODカフェ)を開催しました。

今回は、横浜市政策局が主催する「共創ラボ」という対話の場の一環で、LOCAL GOOD YOKOHAMA(横浜コミュニティデザイン・ラボ)との共催で実施。

子育て分野で活動するNPO・企業の方々など約15人が集まり、それぞれの活動を紹介した後に、みなとみらい地区で子育て・女性活躍分野の活動をより豊かにしていくための意見交換が行われました。

冒頭で、政策局から、SDGsの視点を踏まえ、子育て支援、女性活躍分野におけるオープンイノベーションによる課題解決を狙いとして「共創ラボ」の趣旨の説明と、横浜市の2018~21年度の中期4か年計画について話がありました。

中期4か年計画2018~2021では、基本姿勢として「SDGs(持続可能な開発目標)の視点を踏まえた取組」「データ活用・オープンイノベーションの推進」「地域コミュニティの視点に立った課題解決」の3つを掲げています。重点的に取り組む事項には、子育てや女性活躍支援が挙げられています。

横浜市は今年度、国から「SDGs未来都市」に選定され、特に先導的な事業を推進する「自治SDGsモデル事業」にも選ばれています。

 

今年度、横浜市横浜市立大学NTTグループが新たに協定を締結して取り組んでいる、官民データを活用した地域情報の収集・提供のためのプラットフォーム構築に向けた事業との連携や、子育て・女性活躍分野における学びと対話の場づくり、参加者それぞれの取り組みの相互連携の可能性などについて意見交換が行われました。

イベントリポートは、LOCAL GOOD YOKOHAMAに掲載予定です。

 

 

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実施概要は以下↓

yokohama.localgood.jp

 

SDGsの視座から社会課題解決のアイデアを創出する「未来メディアキャンプ 2018」を取材

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miraimedia.asahi.com

朝日新聞社と日吉にある慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科が共催で実施するワークショップ「未来メディアキャンプ 2018」が本日スタート。

横浜コミュニティデザイン・ラボでは、LOCAL GOOD YOKOHAMAとヨコハマ経済新聞の取材でメディアとして参加しています。

神奈川県産の間伐材を活かす取り組み「山北プロジェクト」、横浜に思いを持つIT系有志のネットワーク「Code for YOKOHAMA」、子育てお父さん達による情報サイトを運営する「パパカンパニー」、寿町でホステルヴィレッジを運営する「コトラボ」、富士通エフサスを中心とする「SDGs×教育」を考える5団体・6チームが参加。

初日の今日は、各チームがテーマとする課題の解決に向けたアイデアを出し、フィールドワーク期間を経て、11月に2回目のワークショップを実施するというプログラム。

 

プログラムの運営協力を担当するThink the Earthの上田壮一さんは、冒頭のあいさつで、SDGsを知ることは勿論大切だが、SDGs使って社会や地域の課題解決にどう活かすかということがポイントだと話しました。

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地球のキャパシティをオーバーする暮らしをしている人間社会。「つづかない世界をつづく世界へ」変えていくためにSDGsが定められたとのこと。日本のSDGsの認知度は14%という調査結果があるそうです。また、日本のSDGsの達成ランキングは世界15位。

政府、業界、企業、投資家、自治体、生活者、教育などの各分野でSDGsの取り組みが始まっています。誰もが参加できて、世界中の一人ひとりが主役になることができるのがSDGs

横浜から始まる、自分たちの未来を自分たちでつくるためのアクションに要注目です。

 

未来メディアキャンプ 2018の活動は、LOCAL GOOD YOKOHAMAとヨコハマ経済新聞で紹介します。

yokohama.localgood.jp



 

【インターン日誌】横須賀と横浜の学び合いー横須賀に根付く団体から社会福祉の在り方を考えるー

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 横浜コミュニティデザイン・ラボインターン生の廣田みなみです。

 平成30年6月30日に横浜市開港記念館(横浜市中区本町1)で開催された「横と横をつなぐ会」に参加してきました。

 この「横と横をつなぐ会」は、横須賀と横浜をつなぐ会と称して、今回で2回目の開催となります。

 第2回となる今回は、ゲストスピーカーとして社会福祉法人なないろの「ほっと・ホット」管理者の齊藤大樹さん、NPO法人一麦代表理事NPO法人ぶどうの木管理者である大岡めぐみさんが登壇されました。

 齊藤さんは、横須賀市内の入所施設で9年間支援員として働き、「なないろ」に移ってからはグループホーム担当となり、現在で4年目になります。今の職場であるグループホーム「ほっと・ホット」はなないろが運営し、女性2名男性4名が生活を送っています。

 「ほっと・ホットの良いところは、一人ひとりの居場所が確保されており、自分の気持ちを大事にして、支援者が理解を深めることを大切にする環境が整っていること」と齊藤さんは話します。それに加え、地域の人たちとのつながりも大切にしているそうです。

 その一方で「資金面や人手不足などの課題も残っているのが現状」と話されました。ほっと・ホットに関わらず、どこの施設においてもこれらの問題は大きな問題として取り上げられています。

 大岡めぐみさんは結婚後、NPO法人ぶどうの木を設立し、管理者として事業所を立ち上げ、今年で3年を迎えました。ぶどうの木は現在男性11名、女性7名の計18名が生活しています。

 スタッフが「利用者が何を伝えたいのか、何をしたいのか」を察し、流れ作業にならないよう個人の思いを大切にすることを心がけ、またスタッフ自身も自ら自分にできることは何かを探し追い求めることによって、より利用者との距離を縮めていくきっかけにもなっていることが話されました。

 

質疑応答では、このようなやりとりがありました。

 

①身内に障害を持つ女性

Qスタッフの方々の意欲やエネルギーを高めるにあたり、頑張っていることは?

A何もやっていない。スタッフ自らがやってくれるため、スタッフ一人一人のやりた いという気持ちで成り立っている。

 

②40年老人ホームを経営している男性

(感想)事業、経営という考えに陥ってしまうことへの教訓として再確認することができた。

A事業が拡大するとやはり経営になってしまう。現場で接し、現場で追求していくことが専門性であり、やりがいであることを忘れてはいけない。現場があると嬉しい、喜びがある一方、資金面などで組織を維持していくことも大切であるためこの2つで葛藤があるのも事実。やりたいことを100%やってしまうと組織の存続が難しくなってしまう。

 

社会福祉法人の女性

Q福祉分野の魅力とは?

Aその人に関わってきた人にアドバイスを聞き、その人にあった対応をすることによって、その人自身が変化していく瞬間に携わることができるところ。

 

Qこれからどのような人たちと関わり、つながっていきたいか?

A福祉以外の分野の人たちともっとネットワークをつなげていきたい。与えられた瞬間でなくひょんなところでつながっていきたい。

 

 今回の横と横をつなぐ会に参加して、福祉に関する辛い部分だけでなく、やりがいなども実際に福祉に関わる人たちから生の声として聞くことができて、福祉に関する見方が変わりました。今回イベントに参加して、登壇者の方のお話から得たことを生かし、社会福祉学科の学生の1人としてもっと福祉が抱える問題に深く踏み込んでいきたいと改めて思いました。

 

www.sukasuka-ippo.com

 

 

明治学院大学2年 

横浜コミュニティデザイン・ラボインターン生 

廣田みなみ

祝!てんかんをめぐるアート展プロジェクトクラウドファンディング1stラウンド目標額達成!〜2ndラウンドは10/27締切〜

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てんかんとともに生きる方達のアート活動を写真と映像で記録し、障害のある人とない人がつながる啓発ツールと場を作りたいとの思いで実施している「てんかんをめぐるアート展プロジェクト」。

LOCAL GOOD YOKOHAMAで実施中のクラウドファンディングの1stラウンドの締切が昨日・10月7日(日)23:59でした。

締切間際に多くの支援が集まり、最低必要金額の650,000円を達成!

 

第3回てんかんをめぐるアート展は、10月25日(木)~27日(土)の3日間、パシフィコ横浜で開催される第52回日本てんかん学会学術集会にあわせて開催されます。

皆さまからの支援金の使途は
(1)木村伊兵衛写真賞を受賞した写真家の原美樹子さんの写真撮影・展示
 →創作の場の記録写真 
(2)日本映画大学の日本・中国・台湾・韓国の学生による動画撮影・上映
 →創作の場の記録動画
(3)てんかん患者当事者によるアート展の映像アルバム製作
 →創作の場、実行委員会の打ち合わせ、会場設営、会期中の会場の様子の記録動画

です。
てんかんアート展には、300作品を展示予定。3000人の方々の参加を想定しています。
会場では、作品のみならず、病をかかえながら制作する彼らの日常の様子も写真や映像で展示し、来場するみなさまと共有します。
会期終了後にも、クラウドファンディングで集めた資金を使って、この病気と患者さんのいきいきとした表現活動について広く継続的に知っていただき、さまざまな誤解を受けやすいこの病気についての理解を深める活動の輪を広げるための啓発ツールを作ります。

2ndラウンドは10月8日〜10月27日23:59。締切となる10月27日(土)は、パシフィコ横浜で開催されるてんかんアート展の最終日となります。

さらなる支援をよろしくおねがいします!

 

 

てんかんをめぐるアート展のクラウドファンディングにご支援をお願いします。

横浜コミュニティデザイン・ラボの代表理事の杉浦です。

平成30年度も6カ月たって今日から後半戦。

 

一つ皆さんのお力をお借りしたく、お願いがてら投稿です。

横浜コミュニティデザイン・ラボが運営しているLOCAL GOOD YOKOHAMAでは、現在、てんかんをめぐるアート展in横浜が、クラウドファンディングでアート展の資金調達に挑戦しています。

2018年10月にパシフィコ横浜で開催される日本てんかん学会に合わせた「てんかんをめぐるアート展」実施を通じて、「てんかん」という病のこと、てんかんの患者さんの日常生活の一端を知っていただければという思いから、横浜市内の医療関係者・福祉関係者らが中心になって実行委員会を立ちあげて、写真や映像のクリエーターの協力を得て、プロジェクトを企画推進しています。アート展には、3000人が参加、300作品が展示予定です。

この動画は、アート展に向けて、横浜市内の作業所で作品を創作している様子です。

ぜひ、見ていただきたく思います。

第42回木村伊兵衛写真賞を受賞した写真家の原美樹子さんが写真を撮影しています。

 


てんかんをめぐるアート展 創作の場① - さをり織りと型抜き -

cf.yokohama.localgood.jp

今回は、原さんの記録写真の撮影の他、日本映画大学に在籍する日本・台湾、中国、韓国の4人の学生によるてんかん患者の方々が制作に挑む姿の映像作成、てんかん当事者で「ぽつラジオ」を主催する映画監督の和島香太郎さんによる映像記録も行います。

 

プロジェクトの目標は
てんかんにはいろんな種類があることと知ってもらう。

②発作がとまらない人がいることも知ってもらう。

てんかんをめぐるアート展を通じた仲間と出番づくり

 

プロジェクト構成メンバー/経歴

田中 正樹(田中神経クリニック 院長/横浜市栄区) 
榎 正晴 (社会福祉法人ル・プリ SELP・杜 管理者/横浜市栄区
功刀 歩 (NPO法人しろい地図 理事長/横浜市港南区) 
阿部 純一
小松 博昭(よこはま福祉実践研究会) 
荒木 傑 (NPO法人みどり福祉ホーム 管理者/横浜市緑区
相川 勇  
甘糟 直行(NPO法人活動ホームしもごう 管理者/横浜市戸塚区)
高橋 羽苗(社会福祉法人藤沢育成会/藤沢市
尾形 淳子(神奈川県社会福祉士会所属社会福祉士

 

クラウドファンディングの第1次締切は10月7日(日)。

ぜひ、応援をよろしくお願いいたします!

 

cf.yokohama.localgood.jp

 

【インターン日誌】平和のヒューマンライブラリー 「等身大のぼくらが描く、6通りのピース」に参加して

 8月25日、泰生ポーチ(横浜市中区 相生町)で行われた国際平和映像祭主催のプレイベントに参加しました。「平和」というテーマのもと、独自のアプローチで活動を行う6人をお呼びし、ヒューマンライブラリーという少人数の対話形式でお話を伺いました。

 今回はその中で、私がお話を伺った3人のストーリーを紹介させていただきます。

参考:

平和のヒューマンライブラリー「等身大のぼくらが描く、6通りのピース」

ヒューマンライブラリーとは:

人を貸し出す図書館 “ヒューマンライブラリー”とは?|けさのクローズアップ|NHKニュース おはよう日本

 まずはじめに岩野響さん。岩野さんは10歳の時にアスペルガー症候群と診断され、13歳から学校に行かない選択をし、自分らしさ、自分の将来を模索し始めました。15歳という若さで焙煎士となり、コーヒー豆を扱う「HORIZON LABO」を開業しました。16歳現在、活動を世界へと広げ、10月には香港コーヒーフェスティバル出場を予定しています。

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 岩野さんは現在こうして多くの人と繋がり、多くの素敵な出会いがあるのはコーヒーのおかげだとおっしゃっていました。13歳で学校に行かない選択をし、自分がやりたいことをやることによって学校での学び以上のことを学ぶことができたといいます。これからは、忙しい毎日を送る人たちが「ホッ」と一息をつく「心の余裕」を感じることができる、コーヒーのある暮らしをどんどん広げていきたいと言います。

ホライズンコーヒー・岩野響の月替わりオリジナル焙煎コーヒー通信販売|毎日が発見ショッピング

 次にゆうさん。ゆうさんは大学時代に、インドで児童労働をしていた子供たちに会い、彼ら・彼女らの過酷な生活の現状を知ったことをきっかけに児童労働問題の解決を一生のテーマと決めたそうです。それから毎年のようにインドに行く中で、インドのものづくり・伝統技術の美しさに惹かれ、アパレルメーカーのOLとして働く傍ら、フェアトレードブランドの「I♡Dear」を始めました。

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 児童労働に苦しむ家庭の親が、このフェアトレードを通してものづくりをし、家庭の収入源が増え、子供が働かなくて良い環境を作ることを目的としています。彼女は今後働きながら収入源を確保しつつも、インドを中心に活動し、いずれは自分自身のお店を持ちたいとおっしゃっていました。

I ♡ Dear | アイ・ディア

 最後は久保田徹さん。中高一貫校に入学した際に周りの人々の価値観が均質化された環境に違和感を抱き、大学進学後にバックパッカーとして各国を旅するうちに、映像で伝える方法を覚えたそうです。2016年にはミャンマーロヒンギャ難民キャンプを取材した映像が評価され、2018年9月7日からはフリーランスとしてYahoo!ニュースやVICEで仕事を始めています。

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 久保田さんが今まで取材した中で特に印象に残ったのは、ミャンマーの過激派仏教徒の取材だそうです。その取材では彼らの日常やイスラム教について取材し、漂う緊張感の中で執り行われたそうです。

 最後に、ドキュメンタリーは一つの自分の表現法だとおっしゃっていました。 

戦場カメラマン渡部陽一×久保田徹 なぜ現場での報道を選ぶのか? - インタビュー : CINRA.NET

 今回3人の方にお話を伺って、それぞれが自分の見つけた居場所に誇りを持ち、目標に向かって突き進んでいる姿にとても感銘を受けました。

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 私のような参加者の中にも、それぞれ違った職種の方々が多くいて、自分自身のこれからの進路を考えるにあたってとてもいい経験になりました。また機会があれば是非参加したいです。

 

明治学院大学2年 インターン生 廣田みなみ

【撮影】ヤング

 

【お知らせ】

国際平和映像祭は9月22日(土)に開催。

Facebookイベントページ

国際平和映像祭 UFPFF 2018

www.ufpff.com

【インターン日誌】WaWaWa!MM駅ナカ夏祭り2018に参加してきました!

 こんにちは。8月から横浜コミュニティデザイン・ラボでインターンをさせていただいている、フェリス女子学院大学2年の太田圭香です。

 8月18日午前10時から午後17時、みなとみらい線みなとみらい駅のイベント広場にて「WaWaWa!MM駅ナカ夏祭り2018」が行われました。イベントに参加してきたので、その様子や感想をお伝えします。

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 このイベントは「話・和・輪」をテーマに、人とのつながりや日本の文化を、横浜に住んでいる外国人をはじめとした老若男女さまざまな人に知ってもらおうという企画でした。英語で「WaWaWa!」と表したのは、このイベント内で英語落語を披露した桂福丸さんのアイデアだそうです。

 「話・和・輪」には、「和」をテーマに「輪」をつくって「話」ましょうという想いが込められています。

 多くの人が利用するみなとみらい駅ではありますが、改札を出て右のスペースは、広さはあるものの人が素通りしがち。当日は、そんなスペースがイベント会場と姿を変え、横浜や日本の文化を伝えたり、被災者支援をしたりする12店舗が出店し、とてもにぎわっていました。

 来場者は、各地の盆踊りに参加していて、横浜で盆踊りがあると聞きつけてやってきた人、オーストラリアからの観光客、偶然通りかかった人たちなどさまざまで、このイベントの目的である「人との輪」が感じられました。

 人との輪が感じられるこのイベントで、私は「浴衣でダンス」に参加しました。主催は認定NPO法人あっちこっちで、アートサイト横浜の助成によって実現した取り組みだそうです。出演者は、ダンサーのCュタツヤ(キュ タツヤ)さん、ピアニストの金子泉さん、降旗真理子さんでした。この企画は、浴衣でダンスという題ではありますが、浴衣を着ていなくても、途中からでも誰でも参加できるものでした。13時からと15時からの2回、各30分程度で行われました。

 

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 今回は、Cュタツヤさんにお話を聞くことできました。Cュタツヤさんは新潟県佐渡島出身で、ご自身曰く「田舎」で生まれ育ちました。そのような中で「世界で活躍するためにはテクニックよりもオリジナリティーを求めなければ」と考えたそうです。その考えに至ったきっかけとして、障がい者ダンスを見たことを挙げられました。そのダンスを見たCュタツヤさんは「ダンスはテクニックが重要なのではなく、人を感動させるものだ」と感じたといいます。

 Cュタツヤさんは振付師である傍ら、全くダンスをしたことがない人や障がい者の人たちへ向けたワークショップを行なっていて、ただ教えるだけでなく、その人のパーソナリティーの部分を即興で入れ込むことが多いそうです。そうすることで、その人の考え方や性格が分かり、またダンスを見た人が共有することが出来るといいます。そして、それが人と人とのつながりになり、輪になるそうです。

 今回の企画でも、知らない人と手を合わせるダンスや、Cュタツヤさんが参加者にインタビューをし、即興でダンスを作るという場面がありました。そこにいた人たちとの一体感が生まれたように感じます。

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 次に、この企画を主催した認定NPO法人あっちこっちの厚地美香子さんにお話を伺いました。この団体は、芸術を届けたいアーティストとそれを必要とする人をつなげていく活動を行なっています。今回の企画は、アーティストが企画・運営を自ら主導してすすめていくという全3回の企画で、この日は第一弾だったと説明してくださいました。

 お二人に取材を行った後、英語落語に招待されたので見に行かせていただきました。最初に落語の簡単な説明と、実際に海外で落語を行なったときの反応のお話。そのあとに、『動物園』という演目の英語バージョンを聞きました。落語を見ること自体が初めてで、話し手の人に聞かせる、笑わせる技術に驚き、また感動しました。日本の伝統文化である落語ですが、長い歴史やしきたりに固執せず、新しいことを取り入れ、世界中に通じるものになっていると感じました。

 さまざまな団体の出店も見学させていただき、それぞれの団体の取り組み一つ一つに強い思いがあり、話を聞くだけでもとても興味深いものでした。

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 WaWaWa!は次回10月28日に第2回目、12月2日に第3回目が行われる予定です。

 

参考:

WAWAWA!MM駅ナカ祭り2018

認定NPO法人 あっちこっち | 音楽・アートで笑顔を!

キュタツヤ ABOUT - Cュタツヤ公式サイト Tatsuya Cu official web site